ルート営業の意味を考えてる場合、
まず、ルート営業がどうして生まれたかを考えて見ると、
非常によく理解できると思います。
ルート営業のはしりは、富山の薬売りといわれています。
この意味が理解できますか?
富山の薬売りは、各家庭に薬箱を置いてもらい、
定期的に回ることによって使った薬代のみ集金するという、
方法なのです。
これは、現在のルート営業とほぼ同じ意味ですよね。
取りひいきのある既存の顧客を回り、
そこから仕事をもらう。
ただ、ルート営業と言っても、
既存の顧客だけでは売り上げが伸びないので、
新しい顧客を紹介してもらうなどの努力が必要です。
富山の薬売りの場合は、自分の所の薬を使ってもらうため、
色々なおまけを考えて利しているのです。
これは、ルート営業であっても、
取引先の人を接待したりするのと、
ほぼ同じ意味ですよね。
これと同じようなルート営業は、
サザエさんに出てくる三河屋さんのような酒屋です。
最近は、格安の酒を販売するところも増えていますが、
以前の酒屋は御用聞きといわれ、
きまったルートを回り、注文をとったものでした。
ルート営業の利点は、知っている相手なので、
営業をかけやすいということです。
知らないところでは人間関係の確立から始めるんで、
ルート営業ではこの部分を省けるので、
労力の無駄が少ないのです。
その反面、嫌われてしまうともう仕事がもらえない、
そんなことにもなりかねないのです。
ルート営業の意味は単にルートを回るということだけではなく、
紹介してもらえる人間関係も築くという意味も含んでいるのです。